プチ贅沢ラボを運営しているちゃんちーです。
私は年収500万円の一般会社員で、FP2級を取得後、投資を5年間続けてきました。
いきなりですが、あなたは投資の種類がいくつあるかご存じですか?
実は大きく分けて10個もの投資の種類があるんです。
王道の株式投資や不動産投資だけでなく、最近話題の仮想通貨投資なんてものもあります。
投資初心者の方はどの種類の投資から始めていいかお悩みの方も多いと思います。
これが決まらないとはじめの一歩がなかなか踏み出せないですよね。
そこでこの記事では私の5年間の投資経験をもとに、各投資の特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。
あなたが記事を読み終えると、どの投資があなたにとって最適なのかがわかり、すぐに投資を始めることができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
投資の種類について
まず初めに日本でできる投資の種類についてご紹介します。
結論、あなたは大きく分けて以下の10個の種類の投資を行うことができます。
10種類の投資の内訳
- 預貯金
- 株式投資
- 投資信託
- 海外上場投資信託(海外ETF)
- 債券投資
- 不動産投資
- 仮想通貨投資
- 金・銀・プラチナ投資
- 先物・オプション取引
- 外国為替保証金取引(FX)
聞きなじみのない投資もあるかもしれませんね。
それぞれの投資の特徴について
ここからは10種類の投資のそれぞれの特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。
預貯金
預貯金とは銀行などの金融機関にお金を預けることで、その利子を受け取ることができる方法です。
日本円だけでなく、米ドルなどの他国の通貨も含まれます。
あなたが今銀行に貯金しているお金はこちらに該当します。
「なんで預貯金が投資に入るの?」
そんな声が聞こえてきそうです。
預貯金として日本円を保有しているということは、日本円に投資していることと同じです。
なぜなら、もし日本円の価値が暴落した場合、日本円は紙切れと同様になってしまうからです。
例えばあなたがiPhoneなどのアメリカ製品を買おうとしたときに「前より高くなったな…」なんて感じることはありませんか?
これは米ドルの価値が上がり、日本円の価値が下がってきているからです。
2021年1月1日時点で米ドル/円は96.92でしたが、2024年3月23日時点で151.42になっています。
この数値は各通貨の価値の差を表しており、数値が上がれば日本円の価値が下がっていることを意味しています。
96.92円で1米ドルに交換できていたものが、現在は151.41円出さないと交換できなくなってしまったわけです。
実は2021年に発売されたiPhone13と2023年に発売されたiPhone15の米ドルでの価格は変わっていないにも関わらず、日本円では約3万円も値上がりしたようですよ。
将来のことはわかりませんが、日本はどんどん少子高齢化が進んでいて働く人も少なくなるので、リスク分散として米ドルを少しずつ購入した方がいいと言われている理由がなんとなくわかりますね。
預貯金のメリット・デメリット
預貯金のメリットは以下の通りです。
- 日本円は預金保険制度の適用があり安全性が高い
- 口座から必要時にいつでも引き出すことができる
- その通貨自体の価格が減ることはない
預金保険制度とは、万が一銀行が倒産した際に普通預金口座などに預けている元本1,000万円までが保護される制度です。ただし、外貨預金は保険対象外です。
預貯金のデメリットは以下の通りです。
- 利子が低く、他の投資に比べて利益が低い
- 物価上昇時に預貯金の利子が物価上昇率を上回らないとお金の価値が減少する
→例:物価が2%上昇すると以前100円で買えていた物が102円となり、100円では買えなくなる
株式投資
株式投資は企業の株を購入することで、その企業の将来の成功や成長に応じて利益を得ることができる投資方法です。
また、一部の企業は利益の一部を配当金として支払っており、このような企業に投資すれば働かなくても定期的な収入を得ることができます。
株は1株から購入することができ、少額から取引可能です。
もちろん日本の企業だけでなく、世界の企業に投資することもできます。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資のメリットは以下の通りです。
- 株価が上昇し、大きなリターンを得られる可能性がある
- 高い配当金出す会社に投資すれば将来不労所得を得られる
- 物価上昇率を上回るリターンを出せば、インフレ(物価が上がること)のリスクを低減することができる
- 証券口座の取引時間内であれば必要時にいつでも売買できる
- 少額から取引できる
- 米ドルに交換して米国企業に投資すると株価と米ドル/円の価格益をダブルで得られる可能性がある(逆に損することも)
株式投資のデメリットは以下の通りです。
- 株価は常に変動しているため投資した株価が暴落し、損をする可能性がある
- 企業の成長は完全には予測できないため、将来性が不安定である
- 投資している時に株価が気になり、心理的に影響を受ける可能性がある
投資信託
投資信託は投資したい人からお金集め、ひとつの大きな資金として運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する投資方法です。
例えば、S&P500という指数に連動する投資信託に投資すればアップルやアマゾンといった海外有名株に100円から投資することができます。
あなたが2024年3月30日時点でアップルに1株投資したい場合、約25952円(株価=171.48、米ドル/円=151.34)かかるので少額から有名株に投資したい人におすすめです。
S&P500はアメリカの上位500社の株価を平均し指数化したもの。つまり株の詰め合わせパック。
投資信託は株式だけでなく、債券などに投資できるものもあります。
またアメリカだけでなく、日本や今注目のインド、全世界を対象としているものなど様々な商品があります。
集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託の商品ごとに運用方針が異なります。
私は投資初心者の方にはまずは投資信託から初めてみることをおすすめしています。
投資信託のメリット・デメリット
投資信託のメリットは以下の通りです。
- 複数の株式や債券などに投資するため、リスクを分散できる
- プロのファンドマネージャーによって投資信託が管理されているため、自分で分析などに時間をかける必要がない
- 100円から始めることができる
- 継続的に投資すれば将来大きなリターンが得られる可能性もある
- 物価上昇率を上回るリターンを出せば、インフレのリスクを低減することができる
投資信託のデメリットは以下の通りです。
- 管理費用などの経費がかかる
- 日本円でしか投資できない
- 投資信託の価格が下落し、損をする可能性がある
- 投資銘柄を分散しすぎると、逆に投資のリターンが悪くなる可能性がある
- 投資している時に株価が気になり、心理的に影響を受ける可能性がある
- 売買タイミングに時差がある可能性がある
海外上場投資信託(海外ETF)
海外ETFは投資信託の米ドル版の投資方法です。
日本円で米ドルを購入し、その米ドルで海外ETFを買うことで株価だけでなく、米ドルと日本円の価格益をダブルで得ることができます。
具体例
- 10万円分を米ドルに交換(米ドル/円=100)→1,000米ドル
- 投資した銘柄が株価2倍に→2,000米ドル
- 米ドル売却時に米ドル/円=150→30万円
つまり、この時の利益は30万円-10万円の20万円になります。(これが投資信託だと10万円)
ただし、上記は日本円の価値が下がった時だけです。
日本円の価値が上がった時は逆に損をすることになります。
海外ETFのメリット・デメリット
海外上場投資信託(海外ETF)のメリットは以下の通りです。
- 複数の株式や債券などに投資するため、リスクを分散できる
- プロのファンドマネージャーによって投資信託が管理されているため、自分で分析などに時間をかける必要がない
- 継続的に投資すれば将来大きなリターンが得られる可能性もある
- 物価上昇率を上回るリターンを出せば、インフレのリスクを低減することができる
- 株価と米ドル/円の価格益をダブルで得られる可能性がある(逆に損することも)
海外上場投資信託(海外ETF)のデメリットは以下の通りです。
- 管理費用などの経費がかかる
- 米ドルでしか投資できない
- 1株が高い場合がある
- 投資信託の価格が下落し、損をする可能性がある
- 投資銘柄を分散しすぎると、逆に投資のリターンが悪くなる可能性がある
- 投資している時に株価が気になり、心理的に影響を受ける可能性がある
- 売買タイミングに時差がある可能性がある
- 米ドルの交換がめんどくさい(自動化方法はこちら)
債券投資
債券投資とは、国や地方公共団体、一般企業が投資したい人からお金を借りて、その代わりに利子を払ったり元本の返済を約束する投資方法です。
つまりあなたが債券に投資すると、発行体が無くならない限り元本(初めに支払ったお金)と利回りが確実に保証されています。
具体例
- 額面(元本):10万円
- 年間利率:5%
- 支払い:年2回
- 返済日:10年後
つまりこの場合、毎年5,000円の利子を獲得でき、10年後に元本の10万円が返還されます。
債権は日本だけでなく、海外のものにも投資できます。
債券投資のメリット・デメリット
債券投資のメリットは以下の通りです。
- 元本と利率が固定されている
- 発行体がつぶれない限り、満期まで持っていれば損することはない
- 満期が選べるので自分のライフスタイルに合わせて銘柄を選択できる
- 知名度や信用度の高い債券は流動性があり、途中で売ることもできる
債券投資のデメリットは以下の通りです。
- 信頼できない発行体はつぶれる可能性がある
- もしもの時に途中で売却すると損する可能性がある
- 信用力のある国は利率が低すぎることがある
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入し、運用することで収入を得る投資方法です。
部屋を借りたい人に貸し出す家賃収入が有名ですね。
他にも持っている土地をコインランドリーや駐車場にして、利益にする方法もあります。
不動産投資の特徴は利用者が定着してしまえば長期的に安定した収益が見込めることです。ただし初期費用が高いのでできる人は限られるかもしれません。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資のメリットは以下の通りです。
- 固定利用者がつけば安定収益が見込める
- 不労所得になる
- 節税対策になる(不動産所得の赤字分を給与所得の黒字分と相殺できる)
- 将来物件が値上がりする可能性がある
不動産投資のデメリットは以下の通りです。
- 場所選びで失敗すると入居者がつかず、安定収入が無くなる
- 物件が値下がりする可能性がある
- 修繕費がかかる
- 初期費用が高い
仮想通貨投資
仮想通貨投資とは、利用者の需要と供給によって売買されるインターネット上の通貨に投資へ投資する投資方法です。
銀行等の第三者を介することなくやり取りすることが可能で、データの破壊・改ざんが極めて困難(ブロックチェーン技術)であることから、今世界で注目されています。
代表通貨としてビットコインやイーサリアムが広く知られています。
特にビットコインは世界初の仮想通貨として知られており、銀行がなくてもネット環境さえあればだれでも利用できることから、信用がなく銀行が開けない世界の人々の間で利用が浸透してきています。
仮想通貨投資のメリット・デメリット
仮想通貨投資のメリットは以下の通りです。
- 世界が注目しており、今後大きな値上がりが期待されている
- ビットコインは発行枚数が2,100万枚と決められており、需要が多くなる可能性がある
- 新たなテクノロジーで今後この分野でイノベーションが起こると期待されている
- 日本円の価値が下がった際のリスクヘッジになる
仮想通貨投資のデメリットは以下の通りです。
- 価格の変動が大きく、大損する可能性もある(価格が50%前後することも)
- 日本では日々の生活で決済することは難しい
- 投資している時に株価が気になり、心理的に影響を受ける可能性がある
- 税金の考え方が難しい
- 新しい概念で勉強が難しい
金銀プラチナ投資
金銀プラチナ投資は、その名の通りそれぞれ金、銀、プラチナに投資をする方法です。
円やドル、ユーロ等の貨幣とは違い、実物資産のため価値がゼロにならないことが特徴です。
また株式や債券等の値動きに連動しにくいため、リスク分散として株式や債券投資と同時に行っている方も多くいます。
金銀プラチナ投資のメリット・デメリット
金銀プラチナ投資のメリットは以下の通りです。
- 価値がゼロにならない
- その他の投資の値動きと連動しにくい
- 日本円の価値が下がった際のリスクヘッジになる
- 1000円から気軽に始められる
- 長い歴史がある
金銀プラチナ投資のデメリットは以下の通りです。
- 大きな値動きは期待できない
- 手数料が高い場合がある
- 現物を保管する場合は盗難のリスクがある
先物・オプション取引
先物取引は、将来の決められた期日(満期日)に特定の資産(株式指数など)を取引時点の価格で売買することを約束する投資方法です。
例えばあなたが今1万円の株式が1年後に上がるかもしれないと考えているとします。
その時点で1年後に1万円で購入する約束をします。
1年後に10万円になっていれば、あなたは差額の9万円得したことになります。
逆に2千円になっていれば、あなたは差額の8千円損したことになります。
このように前もって将来の売買の価格を決めておくことができるので、価格変動しやすい商品の価格を事前に固定することができ、将来の支出の見通しが立てやすいといった特徴があります。
オプション取引は、将来の決められた期日(満期日)にあらかじめ設定した価格で特定の資産を買う、または売る権利を売買する投資方法です。
先物取引は将来に売買することを約束しているので必ず取引が発生しますが、オプション取引は買う、売る権利を売買しているだけなので、取引が発生しない可能性があることが特徴です。
先ほどの例でいうと、1年後に1万円で購入する権利を買ったとします。
1年後に10万円になっていれば、あなたは1年後に1万円で購入する権利を使うことで差額の9万円得したことになります。
逆に2千円になっていれば、あなたは先ほどの購入権利を放棄し、その時の価格2千円で株式を購入することができます。
権利を売買する際は手数料がかかるので、損失時はその代金分だけで少なくすむことがメリットです。
先物オプション投資のメリット・デメリット
先物、オプション投資のメリットは以下の通りです。
- 将来の売買金額が決まっているので支出予測が立てやすい(先物取引)
- 損失を最小限に抑えられることです(オプション取引)
- 取引の期日に達したとき、あらかじめ決めた価格と市場価格の関係を検討したうえで権利を行使するかどうかを決定できる(オプション取引)
- 損失時は権利の売買代金のみで最小限に費用を抑えられる(オプション取引)
- 少額から大きな取引ができる
先物、オプション投資のデメリットは以下の通りです。
- 取引に期限があるため、期限内に自分の予想通りの値動きにならないと損失になる
- 普通の売買に比べて手数料がかかる
- 投資できる銘柄が少ない
- 価格が大幅に動くと損失がかなり大きくなる(先物取引)
外国為替保証金取引(FX)
外国為替保証金取引(FX)は、証拠金として預けた資金を担保に数倍のお金を元本として外貨預金と同じように外貨に投資する方法です。
少ない資金で大きな額の取引ができることが特徴です。
ただし、為替は24時間変動するので日本で寝ている間に他国で大きなニュースがあると価格が一気に変動し、大きな損失につながることもあります。
例えば、1ドル=100円の為替レートで10万円を1,000ドルに交換し、1ドル=105円に変動した時点で日本円に戻す場合、5千円の利益が発生することになります。
これは通常の為替取引ですが、FXの場合はこれの数倍の取引を行うことになるため、利益が出た時も損失が出た時も大きな金額が動くことに注意が必要です。
FXのメリット・デメリット
外国為替補償取引(FX)のメリットは以下の通りです。
- 少額から大きな取引ができる
- 24時間取引ができる
- 手数料が安い
外国為替補償取引(FX)のデメリットは以下の通りです。
- 価格の変動が大きく、預けた額以上の損失が出る可能性もある
- 投資している時に株価が気になり、心理的に影響を受ける可能性がある
- 24時間価格を気にする必要がある
投資初心者のおすすめは投資信託
ここまで各投資の種類と特徴についてご紹介しました。
「いろいろあるけど結局投資初心者は何を選べばいいの?」
そんな疑問にお伝えします。
私のおすすめは投資信託でS&P500に投資することです。
投資信託をおすすめする理由
私が投資信託でS&P500に投資することをおすすめする理由は以下の通りです。
投資初心者に投資信託をおすすめする理由
投資は長期で運用することが成功のカギです。
実体験としても株価を毎日気にするより、ほったらかしにして投資していることを忘れるぐらいの方がリターンが高いです。
将来の確実な予想はできませんが、過去の実績を参考に投資銘柄を選んでみてはいかがでしょうか?
10種類の中であなたに合う投資を見つけて
少額から投資を始めてみよう
本記事のまとめは以下の通りです。
本記事のまとめ
- 投資は大きく分けて10種類の選択肢がある
- 投資初心者の方に私がおすすめするのは投資信託でS&P500に投資すること
- 投資は長期で運用することが成功のカギ
本記事では投資の10種類の特徴とそれぞれのメリットデメリットについて解説しました。
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それでは次の記事でお会いしましょう。