『プチ贅沢ラボ』を運営しているちゃんちーです。
私は一般会社員でありながら2年間でハワイ2往復分の10万マイルを貯め、マイルだけでカナダへ留学しました。
あなたはANAやJALのマイルを有効活用できていますか?
「ANAやJALってマイルで特典航空券をゲットしても、結局燃油サーチャージがかかるからそんなにメリットを感じないんだよね…」
「それなら普通にLCCとか使った方がお得じゃない?」
そんなお悩みをお持ちの方へ。
実はこの記事で紹介するストップオーバー(途中降機)やオープンジョー(周遊)という制度を使うと、マイルを利用した特典航空券について1回の旅行で2か国滞在できます。
しかも両国とも24時間以上滞在でき、必要マイル数は1か国の時とほとんど変わりません。
実際に私はカナダ留学時に以下の通り、日本→トロント(カナダ)→ニューヨーク(アメリカ)→日本と1度の留学で2か国滞在することができました。
※シカゴは乗り換えです。
この記事では、ANAやJALマイルを利用して獲得できる特典航空券でストップオーバーやオープンジョー制度を有効活用する方法を徹底解説します。
記事を読み終えるとあなたは今後、飛行機のマイルでもっと多くの国に行くことができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
ANAやJALマイルで燃油サーチャージが無料になる方法はこちらの記事をご覧ください。
ANAやJALの特典航空券は1度の旅行で
2か国滞在できる?
あなたはANAやJALが提供しているストップオーバー(途中降機)、オープンジョー(周遊)という制度をご存じですか?
これらは航空会社が公式に発表している、特典航空券をお得に利用できる制度です。
ストップオーバーやオープンジョーを利用すれば1度の旅行で2か国滞在することが可能です。
各制度について次の章から詳しく解説していきます。
ストップオーバー(途中降機)とは?
ストップオーバーとは、目的地に向かう途中の乗り継ぎ都市に24時間以上滞在することができる制度です。
私もカナダ留学時に利用したのがこの制度です。
例えば、
- 日本→カナダ(目的地)→アメリカ(乗り継ぎ都市)→日本
といった旅行をマイルを使った1回の特典航空券で行うことができます。
上記の旅程ではカナダ、アメリカともに24時間以上滞在することができます。
ストップオーバーのメリットとは?
ストップオーバーのメリットは以下の通りです。
ストップオーバーのメリット
- 1回の渡航で2か国滞在できる
- 両国ともに24時間以上の滞在が可能
- 2か国滞在しても航空会社の必要マイル数は1か国の時と同じになる
- 1か国海外旅行に行き、別日で片道国内航空券にすることもできる
上記4について補足すると、たとえばあなたがANAでシンガポールに行きたい場合、普通に予約すると以下の旅程になります。
しかし、この旅行で秋に石垣島旅行(片道)をつけてみるとどうでしょう。
なんと、必要マイル数は変わらずに石垣島への片道航空券をゲットできます。
有償で石垣島→東京への航空券を発券すればお得に石垣島旅行をすることができますね。
このように大きなメリットを受けられるストップオーバーですが、意外にも多くの人がこの制度のことを知りません。
次の章ではストップオーバーの利用ルールをご紹介します。
ストップオーバーの利用ルールについて
ストップオーバー制度の利用ルールは各航空会社によって違いがあります。
今回はANAとJALに絞ってご紹介していきます。
ANAのストップオーバー利用ルール
ANAのストップオーバー制度利用ルールは以下の通りです。
ANAストップオーバー利用ルール
- 国内線:国内線のみ利用でストップオーバーは不可
- 国際線:往路か復路で1回のみストップオーバー(途中降機:24時間以上の滞在)が可能
- 国際線:海外でのストップオーバーはエリア制限
- 国際線:往路か復路で最低1回は同じアライアンス(同じ航空グループ)の飛行機に乗る必要がある
- ストップオーバーを利用した航空券の発券は355日後まで可能
それぞれについて簡単に解説します。
ルール①国内線のみで利用不可
お得なストップオーバー制度ですが、ANAの国内線のみの利用は不可になっています。
日本国内で2都市に24時間以上滞在することはできないのでご注意ください。
ルール②往路か復路で1回のみ途中降機可能
ANAの国際線特典航空券の場合、目的地のほかに往路か復路で1回のみストップオーバー(途中降機)を利用することができます。
例えば、
- 東京→カナダ(目的地)→アメリカ(乗り継ぎ)→東京
- 東京→シンガポール(目的地)→東京(乗り継ぎ)→石垣
※最終地点は同一国内であれば問題なし
このような旅程を組むことができます。
ルール③ストップオーバーにエリア制限あり
ANAの国際線特典航空券で海外2か国滞在する場合には、エリア制限があります。
以下のようにあなたが希望するエリアによって24時間以上滞在できる場所が異なります。
- エリア①:目的地が北米、ハワイなどの場合、そのエリア内の国限定で途中降機(24時間以上の滞在)ができる
- エリア②:目的地が欧州、中東、アフリカ、ロシアなどの場合、そのエリア内の国限定で途中降機ができる
- エリア③:目的地がアジア、オセアニアなどの場合、そのエリア内の国限定で途中降機ができる
例えば、北米と欧州を組み合わせてストップオーバー制度を利用することはできないのでご注意ください。
ルール④国際線では往路か復路で最低1回同じアライアンスの飛行機に乗る必要がある
ANAの国際線特典航空券で海外2か国滞在する場合には、往路か復路で最低1回は提携アライアンス(航空会社のグループ)の飛行機に乗る必要があります。
ANAはスターアライアンスと呼ばれる航空グループに所属しているため、ANA以外のシンガポール航空やユナイテッド航空、エアカナダなどの飛行機を利用しましょう。
例えば、
- 往路復路ともにANAは×
- 先ほどのシンガポール旅程ではシンガポール航空を利用しているので〇
- カナダ留学時の旅程ではユナイテッド航空、エアカナダを利用しているので〇
といった感じです。
航空会社のアライアンスに関する詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
【航空会社の3大アライアンス徹底比較】各グループの所属する航空会社一覧とメリットをお伝え!
続きを見る
ルール⑤ストップオーバーを利用した航空券の発券は355日後まで可能
ANAの特典航空券は355日後まで発券することができます。
もちろん、夏と冬にそれぞれの国に滞在するなど、あなたの好みに合わせて日程を選べます。
例えば、私のカナダ留学旅程では
- 1月に日本→カナダ
- 9月にカナダ→アメリカ、アメリカ→日本
といった日程でスケジュールを組みました。
ぜひあなただけの特別な旅行を実現してみて下さいね。
JALのストップオーバー利用ルール
JALのストップオーバー制度利用ルールは以下の通りです。
JALストップオーバー利用ルール
- 国内線:国内線のみ利用でストップオーバーは不可
- 国際線:往路か復路で2回ストップオーバー(途中降機:24時間以上の滞在)が可能
- 国際線:海外でのストップオーバーはエリア制限
- 国際線:往路か復路で最低1回は同じアライアンス(同じ航空グループ)の飛行機に乗る必要がある
- ストップオーバーを利用した航空券の発券は360日後まで可能
ANAと同じ部分も多いので、JALに特有の点のみ簡単にご紹介します。
ルール②往路か復路で2回途中降機可能
ANAの特典航空券は1回のみでしたが、JALの場合は2回ストップオーバーが認められています。
例えばJALでオーストラリアまで検索してみると以下のような旅程が出てきました。
- 2024年3月12日:
8時45分成田発→20時30分シドニー着
(利用はカンタス航空) - 2023年5月23日:
8時15分シドニー発→17時05分成田着
(利用はJAL)
ここで以下の日程に変更し日程を検索すると、
- 2024年3月12日:
9時00分成田発→13時25分香港着
(利用はキャッセイパシフィック航空) - 2024年3月16日:
8時45分香港発→20時50分シドニー着
(利用はキャッセイパシフィック航空) - 2024年3月20日:
8時50分シドニー発→20時15分上海着
(利用はキャッセイパシフィック航空)
※香港経由 - 2024年5月17日:
16時05分上海発→20時05分東京着
(利用はJAL)
このように目的地のシドニーに加えて往路復路で各1都市、合計2都市に24時間以上滞在できる旅程を確認できました。
マイル数は少し増えますが、追加で2都市滞在できると考えればお得かと思います。
ルール④ストップオーバーを利用した航空券の発券は360日後まで可能
ANAの特典航空券では355日後までだった発券期間ですが、JALの場合は360日後まで認められています。
少しの違いですが、なるべく早めに発券したい方にとっては魅力的ですね。
以上がJALやANAのストップオーバー制度のご紹介でした。
オープンジョー(周遊)とは?
オープンジョーとは、往きに到着した空港とは別の空港から帰国する往復方法のことです。
つまり、各地域で周遊旅行ができます。
具体的には、
- 日本→パリ(フランス):飛行機移動
- パリ→バルセロナ(スペイン):飛行機以外の方法で移動
- バルセロナ→日本:飛行機移動
上記のように、日本→パリ、バルセロナ→日本の飛行機を手配することで2か国以上に滞在することができます。
バスや鉄道など途中の交通手段について自分で手配することが必要になりますが、この制度を利用すれば幅広い選択肢の中からあなただけの旅行をプランニングできます。
オープンジョーのメリットとは?
オープンジョーのメリットは以下の通りです。
オープンジョーのメリット
- 1回の渡航で2か国以上滞在できる
- 欧州、東南アジア、北米など大陸内で交通手段が発達している場所で周遊旅行が可能
- 目的地だけでなく出発地を変更することも可能
(東京出発、大阪到着など) - 3を利用すると行きたい国への直行便の飛行機に空きがなくても、到着地の変更で空きが見つかることがある
このように、オープンジョーは特にヨーロッパや北米で数多くの国や都市を1度に巡りたい方におすすめの制度です。
オープンジョーの利用ルールについて
ここからはオープンジョー制度の利用ルールについてご紹介していきます。
ストップオーバーとは違い各航空会社にそこまで違いがないため、一気に見ていきましょう。
ANA・JALのオープンジョー利用ルール
ANA、JALのオープンジョー利用ルールは以下の通りです。
ANA・JALオープンジョー利用ルール
- オープンジョーには3つのパターンがある
- オープンジョーの利用にはエリア制限あり
それぞれについて簡単に解説します。
ルール①オープンジョーの3つのパターン
オープンジョーには以下の3つのパターンが存在します。
- 往路の到着地と復路の出発地が異なる場合
東京→パリ→(鉄道等移動)→バルセロナ→東京 - 往路の出発地と復路の到着地が異なる場合
東京→パリ→大阪 - 上記のいずれも当てはまる場合
東京→パリ→(鉄道等移動)→バルセロナ→大阪
これらのいずれかを利用するとお得に旅行ができます。
なお、出発地と最終帰着地が異なる場合は同一国内である必要がありますのでご注意ください。
ちなみに以下のルールも覚えておきましょう。
- 香港と中国、香港とマカオは別国とみなす
- デンマーク、ノルウェー、スウェーデンは同一国とみなす
- アメリカ合衆国とカナダは同一国とみなす
- ヨーロッパは同一国とみなす
ルール②オープンジョーの利用にエリア制限
オープンジョーの利用にはストップオーバーと同様にエリア制限がありますのでご注意ください。
ANAとJALのエリア区分は以下の通りです。
ANAのエリア設定
- エリア①:北米、ハワイ
- エリア②:欧州、中東、アフリカ、ロシア
- エリア③:アジア、オセアニア
JALのエリア設定
- エリア①:東アジア
- エリア②:グアム
- エリア③:東南アジア・南アジア
- エリア④:オセアニア
- エリア⑤:ヨーロッパ・ロシア
- エリア⑥:中東
- エリア⑦:ハワイ
- エリア⑧:北米
ストップオーバーとオープンジョーのやり方
それではANA、JALの特典航空券を利用したストップオーバーとオープンジョーのやり方についてご紹介します。
まずはANAについて見てみましょう。
ANAのストップオーバーとオープンジョーのやり方
まずは公式HPの予約ページからご自身の情報でログインして下さい。
すると以下の画面が表示されます。
「複数都市・クラス混在」を選択すると、出発日、出発地、到着地を入力できるので、ストップオーバー・オープンジョーのルールに従いあなたがお好きな情報を入力していきましょう。
JALのストップオーバーとオープンジョーのやり方
まずは公式HPの予約ページからご自身の情報でログインして下さい。
すると以下の画面が表示されます。
「ワンワールド特典航空券」を選択すると、搭乗日、出発地、到着地を入力できるので、ストップオーバー・オープンジョーのルールに従いあなたがお好きな情報を入力していきましょう。
黄色ハイライトボタンを押すと区間を追加したり、削除したりできます。
ストップオーバーとオープンジョーの活用例
ストップオーバーやオープンジョーを活用した活用例を少しご紹介します。
例えば、ANAの場合は以下のようなルートで旅行できます。
- 日本→ニューヨーク:飛行機移動
- ニューヨーク→ロサンゼルス:飛行機以外の方法で移動
- ロサンゼルス→ホノルル(ハワイ):飛行機移動
- ホノルル→日本:飛行機移動
ANAの場合は北米とハワイは同一エリアとみなされるので、上記のようなルートを組むことが可能です。
しかもニューヨークへの往復必要マイル数と変わらないマイル数で上記の飛行機チケットをゲットできます。
他にもJALの場合は、以下の東京→ドイツ→フランス→香港→東京ルートを組むことができます。
- 2024年3月12日:
10時40分成田発→17時00分フランクフルト着
(利用はJAL) - 2024年3月16日:
17時40分フランクフルト発→22時20分パリ着
(利用はブリティッシュ航空)
※ロンドン経由 - 2024年3月20日:
11時40分パリ発→翌7時00分香港着
(利用はキャッセイパシフィック航空) - 2024年3月25日:
10時20分香港発→15時20分東京着
(利用はJAL)
ぜひ参考にしてみてください。
ストップオーバー/オープンジョーで、
お得に海外旅行しよう!
本記事のまとめは以下の通りです。
本記事のまとめ
- ANAやJALのストップオーバー(途中降機)とオープンジョー(周遊)制度をうまく活用すると1度の旅行で2か国旅行できる。
- ストップオーバーとは、目的地に向かう途中の乗り継ぎ都市に24時間以上滞在することができる制度
- オープンジョーとは、往きに到着した空港とは別の空港から帰国することができる制度
今回のように航空系マイルを利用した特典航空券には様々なルールがあり、ちょっとした工夫を行うだけで劇的にマイルの価値を高めることができます。
プチ贅沢ラボ(本ブログ)ではマイル初心者の方にもわかりやすくマイルの使い方や貯め方をご紹介しています。
興味がある方はぜひ他の記事もご覧ください。
それでは次の記事でお会いしましょう。